食薬ブログ詳細

セルフメディケーションと漢方について

BY: 大久保 愛

2021/01/16

近年、カラダの不調を軽度のうちに自分でケアする『セルフメディケーション』が少しずつ広まってきています。

2017年には、セルフメディケーション税制度がスタートしました。ドラッグストアや薬局で販売される特定の医薬品の購入額に応じて税金の還付・減額されるものです。

年々、日本の財政を圧迫する医療費を縮小する目的もありますが、私たちの健康に関する関心や理解も深まってきているのだと思います。

■セルフメディケーションと漢方

『セルフメディケーション』は、不調を軽度のうちに病院にかからず自分で改善することですが、これを漢方では「未病(みびょう)」の段階で治療すること表します。

漢方は、未病の治療を得意としているので、セルフメディケーションを行う上で心強い味方となります。今の時代の方向性と古くからある漢方の思想が近似しているので漢方や食薬、薬膳、分子栄養学などの考え方が予防医学として広まりつつあるのだと思います。

■漢方の考え方

漢方の考え方の一つに、人は自然の一部であり、自然の変化に影響されるというものがあります。どこまでも続く大地、どこまでも高く広く続く空間、進み続ける時間。この世界に存在するものは、常に同じ状態にあるものはなく、あらゆるものが流動的に変化しています。そして、この大きな世界を構成する一つの要因として人間が存在し、人間の中にはさらに小さな微生物が生態系を作り存在しています。

気圧の変化、日照時間の変化、湿度の変化、温度の変化があれば、これは人に影響します。私たちのカラダには、カラダの状態を常に同じ状態に保とうとする自律神経が備わっているからです。

また、時間の経過に伴い、人のカラダも変化していきます。よく漢方では女性の場合、7の倍数で体が変化すると表現されています。

そして、食べ物によって体内の腸内細菌などの細菌叢の変化が起こります。私たちは、人の細胞数よりも多くの数の腸内細菌や口腔内細菌などの細菌を保有しているので、当然私たちのカラダは細菌の影響をうけることになります。

今ではこういった考えをもつ方も増えてきていますが、漢方では数千年も前から、こういった自然と体の関係性が学問として長年にわたり伝えられてきていました。

自然の移り変わり、加齢、習慣に影響されるということは、この世界に生まれたものとして当然であり、ある程度何が起こるか予測可能なことです。

漢方といえば、体質改善のイメージが強いですが、漢方の考え方を知っておくことは、①その季節、年齢、生活習慣に起こりやすい体調変化を予測し事前に対策をとること、②病院にかかる前のなんとなく不調と感じる段階で対策をとることもできます。ぜひ多くの人が味方につけてほしいものだと思います。

 

季節の移り変わりから体調を予測して対策をとる本として、『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

購入はこちらから↓Amazon

 

年齢に伴う女性ホルモンの変動にあわせて対策をとる本として『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)

購入はこちらから↓Amazon

 

 

 

 

105 VIEWS

古い記事

新しい記事

Loading…