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もう便秘にならない!「お通じがスムーズになる」簡単なコト
BY: 大久保 愛
2024/11/17
甘い誘惑に負けると便秘に!?
コンビニスイーツやお菓子コーナーが秋色に染まってきましたね。
お芋やマロン風味のチョコレート、秋冬バージョンに変化した定番商品など、ずらりと揃ったスイーツコーナーは輝かしく目に入ってきます。
何気なくふらーっとスイーツコーナーに足を運んだり、レジ前に陣取った新作限定スイーツの数々に目を奪われ、甘いものを食べたり貰ったりあげたりする機会が増えている人も多いのではないでしょうか。
甘いものって食べると幸せを感じますが、ちょっと中毒性があるように感じたことはないですか?
実は、甘いものには中毒性があります。
今の時期から甘いものにハマり始めると、クリスマス、年末年始、バレンタインとスイーツから離れられない生活にどっぷりつかってしまうことも…。
そんなときに、体に起こることと言えば、便秘です。
腸内で、砂糖は悪玉菌の餌となり腸内環境を乱してしまうからです。
便秘になるとスッキリしないだけではなく、太りやすくなったり、肌荒れをしたりと美容にも悪影響です。
そこで、今週は便秘のための食薬習慣を紹介していきます。
自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。
気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。
学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?
一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。
地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。
そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。
中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。
この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
今週は、便秘改善のための食薬習慣
足もとにヒーターがほしくなる時期になってきましたね。
寒さに敏感な人はお腹周りを触るとひんやりと感じることもあると思います。
そして、最近水分をとる回数が減ったように感じることはないでしょうか?
涼しくなると、食事の時以外にあまり水分を取らないという人も多いと思います。
さらに、これに加え冒頭でお伝えしたように季節のスイーツを食べる機会が増える時期です。
このお腹の冷え、水分不足による腸の乾燥、甘いものと3つの原因から便秘がちになる人が増えていきます。
これを漢方医学では、「津液不足(しんえきぶそく)」、「湿熱(しつねつ)」と表現します。
水分不足で腸が乾燥し、甘いもので腸内環境が乱れ、便秘になり肌あれ、ニキビなどの炎症を起こしやすくなっています。
そこで、今週は腸内環境を整え炎症を抑えるために『湿熱(しつねつ)』をとりのぞく食材を紹介していきます。
今週食べるとよい食材は【ブロッコリーと玉ねぎのマリネ】です。
今週食べるとよい食材・メニュー:ブロッコリーと玉ねぎのマリネ
ブロッコリーと玉ねぎは、腸を整える優秀食材です。
そして、それに「湿熱」をとりのぞくマリネ液をプラスして、便秘と便秘により引き起こる肌トラブルなどから身を守ります。
ブロッコリーと玉ねぎ
ブロッコリーには、不溶性の食物繊維が多く含まれていて腸を動かすのに役立ちます。
また、玉ねぎには、不溶性と水溶性の食物繊維もバランスよく含まれ腸内で善玉菌を増やし腸内環境を整えます。
さらに、それぞれの野菜には、抗菌、抗炎症作用のあるスルフォラファン、アリシンなどの成分が含まれています。
腸を整えるだけではなく風邪の季節にもおすすめです。
マリネ液
この腸内環境を整える野菜をさらに強化するのが、マリネに使うハーブ。マリネには、「湿熱」をとりのぞくことのできるバジル、オレガノなどを使うとさらに効果的です。炎症を抑える働きがプラスされます。
マリネは一度作ると日持ちするので、作り置きしてお腹の調子に合わせてたっぷり取り入れてみましょう。
最近、スイーツを食べ過ぎて便秘を感じている人はぜひこの食薬習慣をお試しください。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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