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仕事が全然進まない~っ! すぐ試すべき「集中力を高める」簡単な方法

BY: 大久保 愛

2025/04/20

 

やるべきことはたくさんあるのに! 情緒が不安定になっていませんか。

 

温かい日が続き、気持ちの良い気候になりましたね。

そんな暖かい季節の春ですが、漢方で考えると「肝」が弱り自律神経が乱れやすくなると考えられているので、不安になったり、不眠ぎみになったり、焦ったり、イライラしたりと情緒が不安定になることもあるかもしれません。

ただ、4月は何かと、仕事などやるべきことが増えていく時期です。

気持ちを落ち着かせて集中力を高めていたいですよね。

そこで今週は、集中力を高める食薬習慣を紹介します。

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。

 

 

今週は、集中力を高めるための食薬習慣

 

そろそろ、やることが山積みになっていませんか? 

4月は何だかんだ慌ただしさを感じる機会が増えますよね。

ちょっと後回しにしていたことが、次々と積み重なり、気がつくとやることがいっぱいでパンク寸前なんてことあると思います。

もっとスケジュールの管理をして集中しなければ! と思っていても気合いがなかなか入らないのも春の特徴です。

 

漢方では、春には集中力が低下する「肝血虚」やさまざまなことに気が散ってストレスがたまる「肝気鬱結」などの「肝」にまつわる症状を感じやすくなるとされています。

 

そこで、今週は集中力を高めるために「肝血」を補い、「肝気」の巡りをよくする食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【うずらの卵とセロリのピクルス】です。

 

今週食べるとよい食材・メニュー:うずらの卵とセロリのピクルス

 

ピクルスを作るときにはお酢に漬けますが、お酢のように酸味のある食材には「気」の巡りを改善し、ストレスを和らげる働きがあります。

ピクルス液は好きな作り方で大丈夫です。

 

お酢と水の比率は、お酢が多くなればそれだけ酸っぱくなりますが、日持ちします。

レシピによって加熱したりしなかったりすることもあると思いますが、ここもお好みで問題ありません。

酸味が苦手なら少しオリゴ糖など甘味をプラスするとマイルドになります。

あとは、カレーパウダーや鷹の爪、ローリエ、赤ワインなどを入れて彩りよくしてみるのも良いと思います。

 

うずらの卵

タンパク質、ビタミンB群、ミネラルと「気血」を補う栄養素を含む特徴があるのが卵です。

その卵の中でも、うずらの卵にはビタミンAが特に豊富です。

何かに集中するときに必ず酷使する部分といえば目ですが、目の疲れやドライアイの改善に役立つのがビタミンAです。

なので、注意力が散漫になって日々のタスクがうまく処理できないときにはうずらの卵がおすすめです。

 

セロリ

セロリには、アピインやセネリンという独特の香りの成分がふくまれています。

この成分には「気」の巡りを改善し自律神経を整える働きがあります。

そのため、時間に追われ焦ってしまい集中力がかけてしまうときなどにもおすすめです。

 

うずらの卵とセロリのピクルスには、ミニトマトやパプリカなどを一緒に漬けてカラフルにすると食卓も華やぎますよね。

ぜひ、仕事がたまってため息が増えている人は作ってみてくださいね。

 

この記事を書いた人

 

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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