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春、不安な人へ…「生活や環境の変化に強くなる」簡単なコツ
BY: 大久保 愛
2025/03/30
春は始まりの季節。不安や緊張を感じていませんか
いよいよ明日から新年度が始まります。
2025年の4月は3日、4日に一粒万倍日と呼ばれる縁起の良い日が続きます。
新年度もまた前向きな1年にしたいですね。
4月からさまざまな手続きが増える人、新しいことをたくさん覚えなければならない人、責任が増える人など環境の変化を感じる人が多いと思います。
このとき、経験のないことに対して人は不安を感じることが増えます。
人間関係がうまく構築できていない段階で人に相談することが難しかったり、失敗したり恥をかくことを過剰に恐れてしまったり、先のことを不安に思ったりと情緒不安定になってしまうタイミングが増えることが多いと思います。
ただ、環境は変えることが難しいので、私たちのカラダの中を変えてさまざまな新しい出来事に耐久性をつけてみてはいかがでしょうか。
そこで、今週は新生活の環境の変化に強くなる食薬習慣を紹介します。
自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。
気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。
学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?
一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。
地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。
そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。
中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。
この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。
今週は、環境の変化に強くなる食薬習慣
春の気候の特徴である三寒四温の影響で、気圧の変化が頻繁に起こり強い風が吹きます。
温かくなることを心待ちにしていた桜の蕾たちは、今年の春の温かい気候で一気に空をピンク色に染めました。
しかし、強い風や雨の影響で満開の時期はわずかな期間となります。
風が吹くたびにフワフワと舞う桜の花びらは、春特有のはかなさを感じさせますよね。
私たちの心も桜と似ている気がしませんか?
とっても明るくいられる日があれば、乱れることもあり、寂しくなったりと慌ただしいのが今の時期です。
ただ、もう少しすると落ち着きを取り戻し、新緑の堂々とした風貌を手に入れますよね。
年に一度、新年度を迎えるときに華やかに過ごすこともあれば、次の時期へと切り替わるためにさまざまな変化を遂げるようにもなります。
春に情緒不安定になることは、春の風物詩として自分を客観的に見ることで「こんな風に思う自分もいるんだな」と分析してみるのも面白いかもしれません。
ただ、感情的なことは生活に支障がでることも多いので、整えていきましょう。
漢方では、「肝血虚」という体質が環境の変化に弱いとされています。
そこで、今週は手っ取り早く「肝血」を補う食薬習慣を紹介します。
食べるとよい食材・メニューは、【ブロッコリー&鶏そぼろ丼】です。
食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ブロッコリー&鶏そぼろ丼】
ブロッコリーを細かく刻んで、玉ねぎとひき肉とまぜ、そぼろをつくってみてはいかかがでしょうか。
「補血」を助け、メンタルを支える栄養素がたっぷり含まれていますよ。
美味しく心を整えましょう。
ブロッコリー
「血」の材料である鉄の吸収を高めるビタミンCがレモンよりも多く含まれています。
ブロッコリーのビタミンCは、100gあたり55mgで、レモンは100gあたり50mgなので、ビタミンCが多いことで有名なレモンよりも多い数値です。
さらに、スルフォラファンというファイトケミカルには、抗酸化作用、抗糖化作用、肝臓の働きのサポートなどの働きがあり、美容や生活習慣病の改善にも役立ちます。
春には、ブロッコリーをタンパク質と一緒にとると、「血虚」の対策を効率よくすることができます。
鶏ひき肉
鉄を筆頭にミネラル、ビタミンB群、タンパク質など「血」の材料となるものがすべて含まれています。
ひき肉は安価で料理のバリエーションも広がり、ごはんにかけるそぼろを作ることで、メイン料理にプラスしてたんぱく源を確保することができます。
新年度、よいスタートを切れるかどうかは、気合次第! ではなく、栄養状態次第ではないでしょうか。
何か大事なことがある人は、その物事への努力と並行して、そのパフォーマンスをサポートする食事も大切にしましょうね。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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