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春は頭痛が酷くなる…この時期注意!「頭痛や肩こり」原因と治し方

BY: 大久保 愛

2025/05/18

 

いや~な頭痛、特にこの時期、酷くなっていませんか?

 

急にズキっと後頭部から締め付けるような痛みが……。

ひどい頭痛のときには、しばらく動けなくなったり、吐き気を感じてしまうこともあります。

そんなつらい頭痛に悩んでいる人はいないでしょうか? 

日頃デスクワークや同じ姿勢での作業、目を酷使した仕事、緊張する職場環境なども頭痛の原因となります。

でも、これってほとんどの人が該当しますよね!? 

では、頭痛を感じてしまう人には、何が起こっているのでしょうか。

 

実はちょうど新年度に少し慣れてきた時期は、「とにかく頑張らなきゃ!」「これくらい平気!」と全力で過ごしていた人が、心身ともに疲れを感じ自律神経を乱しやすい時期です。

さらにこの暖かい風の吹く春の気候は、漢方医学でも、いつもよりストレスに敏感になり、頭痛、めまい、耳鳴りなど頭に起こる不調を感じやすくなると考えます。

そこで、この時期に起こりやすい頭痛や肩こりのために、今週食べるとよい食材をご紹介していきます。

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。

 

 

今週は、肩こりや頭痛を感じやすいとき

 

今週は、夏のように暖かい風を感じることもあれば、黒い雨雲が見え隠れしたりと、少し安定しない気候を感じやすいとき

雨が降るときに頭痛を感じる人も多いのですが、満月前後にも頭痛を感じる人が増えます。

13日には満月がありましたが、そこから徐々に月は陰りはじめています。

そのため少しずつ、頭痛や肩こりを感じていた人も楽になるかもしれません。

 

漢方医学で満月が徐々に陰るときには、頭痛の原因となる毒素を排泄したり、血行を改善しやすいときと考えます。

そこで、頭痛や肩こりを感じる人は、今週が改善のチャンスです。

今週食べるとよい食材は、血行を促進し痛みをとる【フェンネルを使ったピクルス】です。

 

今週食べるとよい食材は:フェンネルを使ったピクルス

 

フェンネルシード

スーパーのスパイスコーナーで購入することができます。

漢方では、茴香と呼ばれています。

痛みをはじめとして、ストレス、お腹のはり、喉のつかえなどを取り除く働きがあります。

 

おすすめ野菜:大根

大根の特徴は、血管が硬くなるのを防ぎ血流を改善するイソチオシアネート、消化を助けるジアスターゼ、活性酸素を除去するビタミンCが豊富に含まれていることです。

 

また、ビタミンCは、通常食べる根の中心部分よりも、皮の方に多く含まれ、さらに葉に多く含まれます。

特に葉の部分には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ミネラル分も多く含まれています。

料理であまった大根の皮や葉をピクルスにするのもおすすめです。

 

作り方

好きなボトルやタッパーに大根など好きな野菜をいれます。

フェンネルを大さじ1程度とお酢を野菜が浸るくらいまで入れて一晩おいたら完成です。

 

頭が痛いと、一気に生活の質が落ちてしまいますよね。

その度に頭痛薬の量が増えて行くと薬物乱用頭痛を起こしてしまうこともあります。

日々の食事を利用して予防していきましょうね。

 

この記事を書いた人

 

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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