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次の生理がラクに!…「生理痛を予防する」最強のおいしいおやつ

BY: 大久保 愛

2024/12/02

 

寒くなると生理痛がさらに酷い!?

 

ひんやりとした空気を感じる日が増えてきました。北のほうでは、雪が降り始めたところもあるようですね。

こう寒いと体がこわばり肩に力が入ったり、末端が冷たくなったり、寒さによる影響が体にもちらほらと出始めるころかもしれません。

 

そして、共通した悩みとしてでてくるのが、血行不良です。

その影響から女性の場合、生理痛を重く感じることがあります。

月に一度の痛みを痛み止めでなんとか耐えしのいでいる人は、さらなる痛みを感じてしまうかも……。

 

そこで、今週は生理痛に悩む女性のための食薬習慣を紹介していきます。

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

 

今週は、生理痛改善のための食薬習慣

 

そろそろ、手先、足先の冷えを感じはじめる頃です。

特に、朝晩の寒さにはなかなか慣れず、体がついていけないですよね。

そんなときに気になるのが、生理痛の悪化。

今月は、どんな生理前の不調や生理痛が起こるのだろうかと、毎度ひやひやしている人も多いのではないでしょうか。

 

 

1か月の生活習慣の通信簿のような役割をする生理痛ですが、毎回受け身のままで対策をせず、痛み止めを飲んでその場をしのぐという人がほとんどだと思います。

 

しかし、温活と一緒に食事で対策をしていくことは、次回の生理痛を和らげるために大切なことです。

生理痛を感じている状態を漢方医学では、『血』の巡りが悪い状態と考え『瘀血(おけつ)』と表現します。

そこで、今週は血行を改善し生理痛緩和のための食材を紹介していきます。

 

今週食べるとよい食材は

【カレー風味で食べるクルミ&アーモンド&大豆のミックスナッツ】です。

 

今週食べるとよい食材:カレー風味で食べるクルミ&アーモンド&大豆のミックスナッツ

 

痛みを感じる時には、『瘀血』を改善する特製ミックスナッツがおすすめです。

特に、生理前に過食ぎみになる人は多いと思うので、そのタイミングでおやつとして特製ミックスナッツをとりいれてみましょう。

カレーパウダーを使い味を調えることで、さらに強力なおやつに変身しますよ。

 

アーモンド&クルミ&大豆

アーモンドには、血行を促進するビタミンEと子宮の過剰な収縮を抑えるマグネシウムが豊富に含まれています。

そして、クルミには痛みを抑えるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれます。

さらに、大豆には生理痛緩和、PMSの緩和に役立つイソフラボンやビタミンB6が豊富に含まれています。

この3種類を組み合わせたミックスナッツは、女性にとって心強い味方になるはずです。

 

カレーパウダー

カレーパウダーには、サフラン、フェンネル、生姜、コリアンダー、シナモン、ナツメグ、クミン、ターメリック、チリパウダーなど最低でも5種類以上のスパイスが含まれています。

これらのスパイスは、血行を促進したり、体を温めたりするだけではなく、抗菌作用、抗酸化作用もあります。

 

作り方

ビニール袋にアーモンド、クルミ、大豆を好きな量をいれてカレーパウダーを入れ、袋をふって全体にスパイスをなじませたら完成です。

砕いてサラダやスープ、炒め物にいれるのもおすすめです。

 

生理前や生理痛のおやつをちょっと工夫して、生理痛対策をしてみてはいかがでしょうか。

いつも痛み止めにたよりっきりの人は、ぜひ試してみてくださいね。

 

この記事を書いた人

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

 

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