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【アトピーっ子の子育て】良質な油の選び方
BY: 島村 友紀
2024/06/04
人の体は約38兆個の細胞でできています。そして、1つ1つの細胞は細胞膜で覆われています。
細胞膜は二重のリン質でできており、頭から足が2本生えた2つのリン質が、頭を外にして足裏を向き合わせた状態でたくさん並んでいます。
足の部分は、脂肪酸という構造になっていて、
・真っ直ぐな形が飽和脂肪酸
・折れ曲がった形が不飽和脂肪酸
となっています。
この折れ曲がりが重要なのは、細胞膜の柔らかさにつながるからです。
例えば、真っ直ぐな飽和脂肪酸がびっしり並んでいると、硬い細胞膜ができます。反対に、折れ曲がった不飽和脂肪酸が入ると、折れ曲がったところに空間ができ、膜の流動性が高まり、柔らかい細胞膜ができます。
では、柔らかい細胞膜をつくるためにはどんなことを気をつけると良いのでしょうか。
不飽和脂肪酸は常温で液体状態で存在し、植物油に多く含まれます。そのため、普段使う油に注目してみることも手です♩
植物油の種類
〈脂肪酸の種類〉
・オメガ3脂肪酸‥リノレン酸
例 しそ油、アマニ油、えごま油
・オメガ6脂肪酸‥リノール酸
例 サラダ油、べに花油、米油
・オメガ9脂肪酸‥リノレン酸
例 なたね油、オリーブ油
オメガ3脂肪酸は細胞膜を柔らかくする
オメガ3・6・9脂肪酸のなかで、オメガ3脂肪酸は特に曲がりくねった構造をしているため、柔らかい細胞膜をつくるために役立ちます。
オメガ3脂肪酸は、動脈硬化の予防としても期待されるのは、血液中に含まれる赤血球にオメガ3脂肪酸が多ければ、柔軟に変形できるようになり、毛細血管の隅々まで血液が行き渡るようになるため、血液循環を良くすることにつながるからです。
オメガ3脂肪酸を多く含む、アマニ油やえごま油は熱に弱いため、ドレッシングなど生で食べるときに使用するのが効果的です!
〜ドレッシングレシピ♡〜
野菜すりおろし適量
↓各大さじ1
アマニ油
レモン汁or酢
チアシード
醤油
みりん
ぜんぶ混ぜて完成!
オススメは玉ねぎやにんじんのすりおろしをいれることです♩
オメガ6脂肪酸を減らすとアレルギー改善?
また、オメガ6脂肪酸を減らすことでアレルギー症状が改善したという報告があります。
生体内の代謝経路にアラキドン酸カスケードという経路があります。
・オメガ3脂肪酸=リノレン酸は
→EPA、DHA→炎症抑制物質へと変わります
・オメガ6脂肪酸=リノール酸は
→アラキドン酸→炎症・アレルギー促進物質へと変わります。
「アレルギー促進?!」ときくと、オメガ6脂肪酸は悪役のように思えるのですが、体内に入った病原体と戦う細胞を活性化する働きもあり、角質のバリア機能を維持する役割があります。
なので、全て避けるべきではなく、オメガ3とオメガ6のバランスがとても大切になってきます。
オメガ3と6の比率をあげるために
オメガ6は、卵や動物性脂肪に多く含まれ、ごま油やバターやマーガリンなど外食や味の濃いものに使われることが多いため、現代人はオメガ6の比率が高い傾向にあるといわれています。
そのため、オメガ3を積極的にとる習慣が大切なのと、比率をさげるために普段使う油にオメガ9脂肪酸・MCTオイル・ココナッツオイルなどを使うことも効果的です♩
オメガ9脂肪酸はオリーブオイルやなたね油に多く含まれ、MCTオイルとココナッツオイルと共に熱に強い性質があります。
我が家では無臭のココナッツオイルを炒め物の油に使っています♩
意識してとりたい食材
オメガ3脂肪酸は、たんぱく質と一緒に摂ると胆汁が分泌されて、より効率的に吸収されるため、鯖など魚介類が食卓に登場する頻度を高めるとより効率よく摂取することができます。
そもそも不飽和脂肪酸は、体内でつくることができないため、外から摂取することを意識したいですね♩
ナッツ類
小腹がすいたときや、サラダやふりかけに砕いたナッツをいれるのも◎
ヘンプシード(麻の実)
アミノ酸スコアの高いタンパク質、オメガ3、オメガ6、ミネラル、食物繊維が多く含まれる食材です。
これらの食材は豊富な栄養価を持つ一方で、脂質も高めななので過剰摂取には注意が必要です。
まとめ
良質な油を意識することは、柔軟な細胞膜をつくることに役立ち、健康なお肌をつくることにも繋がります。
ご自宅のキッチンにある油や、保存食を見直してみると、新しい発見があるかもしれません♩
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