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腸活=正義ではない⁈腸活を始める前に知っておきたいこと

BY: 島村 友紀

2024/08/27

腸活

 

 

「腸活」とは、近年ではよく聞き慣れた言葉ではないでしょうか。

 

腸活とは、腸内細菌のバランスを整える生活習慣を身につけることであり、便秘や肌荒れを改善するために意識しはじめる方が増えてきています。

 

 

なぜ腸活が体に良いのか

 

腸には体の免疫細胞の約7割が存在しています。

免疫細胞の働きを支えているのは、腸内にすむ「腸内細菌」です。腸では、たくさんの種類の腸内細菌が複雑にバランスをとりながら腸内環境をよい状態に保っています。

腸内細菌は、免疫細胞を活性化させたり、炎症を抑える物質をつくり出したりして免疫細胞をサポートしています。身体の免疫力を維持するために腸内環境を整えることが大事といわれるのはこのためです。

 

 

腸活といえば発酵食品ですが…

 

ではいざ腸活をしよう!と考えたとき、「どんなものを取り入れようか?」と考えませんか?

 

イメージしやすいのは発酵食品・食物繊維など。

「じゃあ、発酵っていうと最近流行ってるし、麹生活でもはじめてみようか。」と考えたなら、

うーん。少々お待ちください。笑

 

実は腸活が合っていない体の状態があるのです。

 

 

 

 

ポイントは消化吸収力!

 

食べ物を食べると、まず口の中で咀嚼と唾液によって分解が促されます。

そして食道から胃へ移動し、胃酸がタンパク質の分解を促します。

 

また、脂肪の消化吸収に働く胆汁は、小腸から脂溶性の栄養素(脂溶性ビタミン・コエンザイムQ10・オメガ3脂肪酸など)・鉄・カルシウムなどの吸収も助けたり、過剰なコレステロールや毒素を排出してくれます。

 

食べ物の消化吸収に関わる「胃酸」と「胆汁」がしっかりでていない状態で、発酵食品や食物繊維を摂ると、異常に細菌が増殖するSIBO(シーボ、小腸細菌異常増殖症)の症状が悪化し、栄養の吸収が低下したり、アレルギーなどの原因となってしまうこともあるのです…。

 

 

 

SIBOとは

 

近年増加している「SIBO(小腸細菌異常増殖症)」。口腔内や大腸にいるべき細菌が、小腸で異常に増殖してしまう状態といわれています。

 

どんな症状かというと、食物繊維や発酵食品を意識的にとっても、胃もたれがしたり、便秘・軟便・下痢など便の調子が良くなかったり、お腹がはってしまうなど、胃腸の調子が悪くなったりします。

 

実は、過敏性腸症候群の約6〜8割が、このSIBOを合併しているといわれています。

 

 

【SIBOの対策】

 

①合わせて摂りたい食材

 

抗菌作用のあるハーブやココナッツオイル

腸壁を強化するグルタミン、ビタミンA、D、亜鉛

などを一緒に取り入れると良いです♩

 

 

②胃酸をだせる習慣を

 

胃酸は、タンパク質を分解したり、雑菌の侵入を防ぐ働きがあります。

 

胃酸の分泌が少ないと、未消化タンパク質や雑菌が小腸まで到達します。すると、本来分解されるべきではない小腸で反応が進み、小腸内で腸内細菌が異常に増殖してしまい、SIBOに繋がります。

 

胃酸をしっかりだすために、

よく噛むこと

レモン汁や酢、梅干しなど酸味のあるものを取り入れること

お肉はミンチにしたり漬けたりして柔らかくし、消化しやすいよう工夫をすること

などがあげられます。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

いざ腸活をしよう!と思って食物繊維や発酵食品をとったとき、ご自身の胃腸の調子をよく感じでみてください♩

お腹がはったりするようなら、一緒に食べる食材を意識したり、胃酸がしっかりでているかチェックすることも必要です。

 

特に、日常的に胃薬(制酸剤)を飲んでいませんか?

胃の症状がなくても、痛み止め等の他の薬と一緒に副作用防止目的で知らずに制酸剤を服用し続けてしまっている場合もあるので注意が必要です。

 

 

胃酸をよくだすために、まずはよく噛んでたべかことは誰にでもすぐできる習慣です♩

食事を楽しむためにも正しい姿勢で、右で30回・左で30回しっかり噛んで、腸活にも取り組んでいきましょう♩

 

 

 

 

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