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薬や病院は魔法ではない 

BY: 堺 理紗

2023/12/25

気軽に使える薬、効くけど本当に安全?

 

人間のからだのシステムは、炎症が起きたら自分の免疫細胞が戦って原因物質を排除しようとしています。

 

外部からの侵入を防いだり、侵入してしまった場合も排除する機能は備わっているのです。

 

 

あなたは身体の不調を感じた時、まずなにをしますか?

 

毎日の片頭痛で生活に支障をきたす。熱が出ても仕事を休むことができない。

そんなとき、薬に頼ったり病院に行ったりする方も多いのではないでしょうか?

 

では病院に行けば薬を処方され、出された薬は指示通り服用しますよね。

病院へ行くまでもない頭痛や胃痛、生理痛などがあるときにはドラッグストアで手軽に薬が入手できます。

 

頭痛薬や胃薬、抗アレルギー薬などはすぐに効果が出るため、不調だったことを忘れるほど

体調がよくなります。

 

しかし症状を抑えているだけで治療をしているわけではないので、薬効が切れればまた不調に戻ります。

 

手軽に薬が変えるドラッグストアの件数は2023年1月時点で全国25000件以上。

 

オンラインで薬を処方してもらえたりスーパーのお薬コーナーなどをいれるともっと件数はあることでしょう。

薬は処方箋がなくても自分の判断で自由に購入することができます。

 

とても便利になった反面、自己判断による薬の使用は危険な場合もあり、トラブルを起こすこともあります。

 

今回はなんとなく不調で安易に薬を服用し身体を壊してしまった人の話や、肌がボロボロになってしまった人の話をさせていただきます。

 

痛みを抑えようと飲んだ自己判断の薬で緊急入院

 

仕事が忙しく暴飲暴食が続いていた26歳女性。

頭痛に生理痛、痛みが出ると鎮痛剤を飲んでいました。

 

ある日の昼食後、胃もたれを感じし、消化を促す胃薬を服用。

その後みぞおちあたりの激痛に襲われ、歩行困難な状態になり病院へ運ばれ即入院することになりました。

 

 

薬を飲めば症状が緩和すると思って服用したら、まさか入院することになるとは思いもしませんでした。

 

診断名は急性膵炎。膵炎といえば暴飲暴食をする方に多くみられる症状だそうです。

 

本人は膵臓が悪いと自覚もなければ対処法もわかりません。

 

しかし、胃が痛いと思えば胃薬を飲むことで一時的な解決はできると安易に服用してしまったのです。

薬を飲まなければ膵臓への負荷もかからず入院もしなくてよかったかもしれません。

 

薬は症状に合わせて購入はできますが、副作用のリスクや治療になるわけではありません。

 

安易に薬に頼らず、まずは安静にすることが大切です。身体からのSOSなのです。

 

痛みのあるところ、不調のあるところに手を当てて温める「手当て」だけで緩和することもあります。

頻繁に起こる症状があるのであれば、食事や生活習慣から見直すことがとても大切です。

 

 

肌のかゆみでステロイド使用 

肌がかゆくカサカサした際、皮膚科で処方されたステロイドを塗っていた35歳女性。

秋の花粉症もあり毎年この時期は肌荒れを起こしていました。

 

ひじの内側の一部分だったかゆみとぶつぶつがどんどん広がり、腕全体に症状が出るように。

顔にも同じ症状が出てきたため皮膚科へ行くと処方されたのはステロイド。

 

ステロイドは魔法のように短期間で肌のかゆみや湿疹を抑える薬で、アトピー性皮膚炎の方は大抵処方されています。

塗ってから1週間ほど、嘘のように症状が改善してきました。

 

しかしその後また同じような症状が出てきて効かなくなりました。

再度診察にいくと1つ強いランクのステロイドが処方され内服薬は抗ヒスタミン剤。

使い続けるとまた同じように繰り返す。

不安に思い病院を変えた先の医師にこう言われました。

「症状からすると慢性蕁麻疹だから薬を塗っても治らない。時が来たら治まるから待ちなさい」と。

 

そうすると徐々に改善していきました。しかし買い物袋など少し重いものを持つだけで内出血するようになりました。

その医師は「ステロイドの副作用かもしれない」「たくさんの薬も飲んでいたので薬害かもしれないね」と言っていました。

蕁麻疹やアレルギー、アトピー症状が出てくるときは原因がわかっていない場合が多いのです。

身体が疲れていたり免疫が低下した時に出ることもあるため、常日頃から疲れをためない食事、生活を意識することも大切です。

 

安易に薬を使わない

 

あなたは頭痛、便秘、腰痛に湿布など、頻繁に薬を使用していませんか?

鎮痛剤は炎症や痛みを抑えたり熱を下げる働きがあります。

 

血管を収縮させることで熱を下げてしまうということは身体が冷えてしまうということです。

また、ほとんどの薬には副作用があり、腎臓、肝臓への負担があります。

 

例えば慢性的な頭痛がある人が毎日鎮痛剤を飲み、健康のためにサプリやプロテインを飲んで運動後のアルコールを飲むことが大好きだとします。

鎮痛剤の副作用、サプリやプロテインの過剰摂取、アルコール摂取による肝臓負担がかさなると肝機能障害に繋がります。

肝臓は栄養を貯蔵、解毒、消化分泌を促す胆汁を生成し、体の中ではとても重要な役割を果たしています。

そんな肝臓は沈黙の臓器と言われており、ちょっとやそっとでは症状が出ません。

全身のだるさや皮膚のかゆみやむくみ、黄疸がでたりしたときには肝硬変等病状が進行している場合があります。

 

サプリもプロテインもアルコールも飲まないからと言っても、薬による副作用だけでも十分肝機能障害になる可能性もあります。

人間のからだは問題が生じると自分の免疫で治そうとします。

例えばウイルスに感染したときに熱がでますよね。

熱や痛みが発生している時、体内では免疫細胞が病原体と戦って治そうとしているのです。

 

しかし早い段階で解熱剤を使うと炎症が長引いたり同じ病気にかかりやすくなってしまいます。

安易に薬に頼らず健康的な食事や充分な睡眠、習慣的にできる適度な運動をするなど、

自己免疫を高める生活を心がけることで薬いらずの健康的な身体づくりができます。

 

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