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女性は7の倍数の年に大きく変化する?!
BY: 島村 友紀
2024/05/13
日本に現存する最古の医学書「医心方(いしんほう)」には、「婦人の病は男子に比して十倍治し難し」との記載があります。
女性は月単位、妊娠や出産、更年期、閉経などのホルモン分泌がドラマティックに変化するため、節目のタイミングに備えて普段から養生することが大切です。
紀元前200年頃の「黄帝内経素問」(こうていだいけいそもん)という書物に、女性の7歳ごとの身体的変化が記載されています。
以下に、現代で考えられていることと共にお伝えします。
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・7歳
腎気が盛んになり、歯が生え替わり、髪も長くなります。
・14歳
月経が始まり、身体的には妊娠が可能となります。
・21歳
体格は頂点に達します。
・28歳
女性ホルモン分泌がピークの時期です。
ここを境に老化が進んでいきます。
・35歳
女性ホルモンが減り始め、容色がやや衰え、髪が抜けたり、卵巣機能が低下していきます。卵子にはミトコンドリアがたくさんあるため、ミトコンドリアを元気にする生活を意識すると良いです。
・42歳
急激に女性ホルモン減少し、顔のしわが増えたり、白髪も増えたり、プレ更年期といわれる時期にさしかかります。
毛細血管減少し始めたり、ほてりや倦怠感や膣の渇きを感じたりします。栄養を補い、添加物などを減らしたり、軽い運動をことを意識しましょう。
・49歳
女性ホルモンは20代の頃の約半分程度に減るため、更年期障害を感じることもあります。
エストロゲンが減るため、自律神経や脂質代謝、骨密度などにまで影響します。
・56歳
卵巣機能は停止し、閉経します。今までエストロゲンの分泌を卵巣に頼っていましたが、副腎から分泌されるようになるため、副腎の機能を支えていくことが必要になります。
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先日、親御さんから、
「13歳の娘さんの背中のニキビがたくさんできてしまい落ち込んでいるいるため、なにか薬はないか」と相談がありました。
13歳、というと月経を迎え、エストロゲンの分泌が増えることで体が劇的に変化している時期です。
背中のニキビには、薬物療法だけでなく、脂質や糖質を抑えた食事や脂質の代謝を促す食材を取り入れるなどの内側からのアプローチをしたり、
肌に触れるものやシャンプー・ボディソープ・洗剤の見直しなど外側からのアプローチもできます。
そんな知識と一緒に念頭に置いてほしいのが、13歳というと女性が変化しやすい7の倍数に近い年齢であり、体に変化が起こりやすい時期なのだと事前に認識しておくと、「この時期はこうなのだ」と割り切って前向きな気持ちで対処しやすくなるかもしれませんね。
▪︎月経を迎える年齢が高い傾向
近年、月経を迎える平均年齢が高くなっているようです。
「15歳以上18歳未満で初経の発来していないもの」を「初経遅延」と定められています。
月経がくる前の若い年齢層の方が栄養不足だと、脳から卵巣を刺激するホルモンが分泌されないことで、月経が遅れてしまうといいます。
ですから、幼少期の栄養・体調管理の大切さがわかると思います。
また、摂食障害や無理なダイエットなどで、若い女性の月経が止まることは大きな健康問題になっています。
若い頃は、体が元気なゆえに悪い習慣をくりかえしやすい時期ではありますが、この悪習慣を続けていくと、30代後半から40代にかけて子宮や卵巣の悩み・様々な不定愁訴・その後の更年期が重くなり、辛い症状を感じることになる可能性が高くなります。
前の記事にも記載しましたが、親の生活習慣や食べているものの嗜好などは子どもに受け継いでいきます。
それまでの生活の蓄積が、年齢の節目でさまざまな不定愁訴を生み出すと古代より考えられていますので、どんなものを食べ、どんなものを使うのか、その価値観を伝えていくことが大切だと思います。
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