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夏の運動不足で便秘が増加!?…すぐできる「お腹ぺったんこかんたん習慣」
BY: 大久保 愛
2024/11/06
下腹がポッコリ、出ていませんか?
今年の夏は、あまりの暑さのため運動不足になってしまった人も多いと思います。
それに、夏は基礎代謝が下がってしまいがち。つまり、夏は太りやすい季節です。
さらに、秋のカロリーオーバーが重なり、どんどんお腹の周りにポヨポヨしたお肉がついていくと思います。
この状態に便秘や膨満感が重なるとお腹周りはさらに立派に成長します。
あなたのお腹は大丈夫ですか?
ということで、今日は下腹がポッコリでてきた人のための食薬(※)習慣を紹介します。
今日は下腹がポッコリしている人のための食薬習慣
人の体は、普通に生活していると年々代謝が落ちて体のラインがくずれていきます。
そのため、今年1年の間にだらしない体になってしまった場合、元に戻すのにかなり時間がかかってしまいます。
そうならないように、これから少しづつ暑さが和らぐこれからの季節に、こころと体を整える習慣をつけていきましょう。
さて、運動不足のうえに、好きな食べ物を好きなだけ食べると引き起こるのが腸の動きの停滞と腸内での悪玉菌の増加です。
つまり便秘です。
ただでさえ夏から秋にかけては太りやすい季節なのに、それに加え便秘になって体に毒素を貯めこんだ下腹がポッコリと育ってしまっていては見た目にも身体にもよくありません。
漢方では、「腸胃燥熱」と言います。特にこの「燥熱」の部分は、秋の乾燥した季節に陥りやすくなっています。
そのため、秋はもともと腸活がより必要な時期でもあります。
今週は、「腸胃」を潤す食薬がポイントです。
食べると良いのは、【りんごのきな粉まぶし】です。
今週食べるとよい食材・メニュー:りんごのきな粉まぶし
今週は、無駄に毒素をためてお腹周りがだらしなくならないように腸をスッキリさせましょう。
食べるとよい食材:りんご
腸に良い環境を整えるために非常に有効なフルーツです。
りんごに含まれるペクチンオリゴ糖が腸内の毒素を排泄したり、善玉菌の餌となり腸内環境を整えたりすることで、便秘だけではなく下痢にも効果的です。
食べるとよい食材:きな粉
食物繊維、ビタミンB群、タンパク質、マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウムなどミネラル、イソフラボンを含みます。
栄養が豊富で腸内環境を整えることに役立ちますが、酸化して変色しやすいりんごにまぶして食べるとりんごの保存もきき、便秘にも効果的なのでおすすめです。
※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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