お役立ち情報詳細
朝食だけで冬太り解消!…便秘にもならない「ヤセる簡単朝食」
BY: 大久保 愛
2024/12/15
冬太りしていませんか?
いよいよ師走本番ですね。
やることが多くて忙しく、お誘いが多くて休まる時間もないこの時期。
自分のメンテナンスはあきらめてしまいがちです。
しかも、これからクリスマスにお正月……その先にはバレンタインに歓送迎会。
着飾ることが多いイベントが長期的に目白押しです。
しかし、今の時期たるんだ体になると、ずるずるとその体型を引きずってしまいがちです。
忙しく楽しい時間はあっという間に過ぎ、ふと我にかえり鏡を見ると残念な自分の姿に気持ちが沈んでしまいますよね。
今の時期には、不規則な生活、食事の乱れから便秘になり、体はむくみで重だるく、お腹には膨満感を感じ、寸胴な体型になりがちです。
そこで、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方バランスよく含む食材を、朝食に取り入れることで生活リズムを身につけ、デトックスに繋がる食薬習慣を紹介していきます。
自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。
気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。
学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?
一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。
地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。
そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。
中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。
この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
今週は、冬太り防止のための食薬習慣
毎年12月くらいからお正月にかけて食べ癖がつき太り始めてしまう人は多いのではないでしょうか。
どうしても食べることが中心となるイベントの連続で、自分の意思で食事をコントロールすることが難しくなりますよね。
華やかな食事には脂質が増えがちで、お正月の日持ちする食事には糖質が増えがちになります。
脂質も糖質も冬太りを加速させるものですが、冬の寒さで他の季節と比べると運動量も少なくなっていくのでさらに気をつけていかなければなりません。
そして、偏食と運動不足が重なると起こるのが、便秘です。
お腹の張りや便秘など腸の問題は、お腹周りのお肉を育ててしまいます。
この状況を漢方医学では、体にとって余分な『痰湿』がたまると表現します。
そこで、今週は腸から体を綺麗にする食薬習慣を紹介します。
今週食べるとよい食材・メニューは、消化に優しく腸を整え『痰湿』をとりのぞく【きのこのオートミールリゾット】です。
今週食べるとよい食材・メニュー:きのこのオートミールリゾット
ちょっと食べ過ぎた時や便秘で数日悩む時に市販の便秘薬を試す人は多いと思います。
しかし、その薬を飲む前に原因となる食習慣を見直しているでしょうか?
食事のリズムの乱れや食べる内容によって便秘になって体に毒素をため込む体質へと変化させてしまうことがあるのです。
そこで、年末年始の食事や生活リズムの乱れを整えるために朝食にオートミールリゾットを食べることをおすすめいたします。
朝に温かいものを食べることは、体内時計を整えつつ胃腸を温めその働きを整え、ため込み体質を改善してくれます。
きのことオートミール
きのこには、冬に不足しがちなビタミンDが含まれています。
そして、オートミールには鉄、カルシウム、ビタミンB群など栄養素が豊富です。
そして、どちらともに共通しているのが食物繊維が豊富で腸の働きを整えるために役立つことです。
作り方
オートミールでリゾットなんて…と感じる人がほとんどかもしれませんが、一度作ってみてくさい。
簡単にすぐできておいしいですよ。
<材料>
オートミール 50g
お好みのきのこ 150g程度
ツナ缶 1/2
玉ねぎ 1/2
豆乳(牛乳) 300ml
水 200ml
コンソメ 1キューブ
塩胡椒 適量
<作り方>
- 玉ねぎを炒める。
- すべての材料を入れる。
- 3分程度煮込み塩胡椒で味を整えたら完成です。
オートミールリゾットって、とても簡単ですよね。
すごく応用がきくので、前日残ったスープにオートミールをいれてリメイクしたり、
小松菜とトマトジュースでアレンジしたり、和風にアレンジしたり、好きなレシピを見つけるのも良いと思います。
毎年、年末年始に太ってしまう人は朝食に気を遣い、体の中から整える努力をしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
445 VIEWS
Search
タグ