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肌荒れ対策に!…「毒素排出して肌つるり」最強のおいしい一品
BY: 大久保 愛
2025/01/30
ニキビなど肌荒れを防止する食薬習慣
女の敵といえばニキビなどの肌荒れ。
しかし、ちょっと食事が乱れたり、空調をきかせすぎたり、寝不足が続いたり、嫌なことがあったり、便秘が続いたり、生理前だったりと日常ありがちな出来事が原因で、あっさりと肌荒れを生じさせてしまいます。
朝起きて、鏡を見たときに昨日までなかった赤い湿疹を見つけると急にテンションが下がってしまいますよね。
いくら周りに「全然気にならないよ!」と言われても、どうしても気になってしかたのない存在であるニキビなど肌荒れ。
すぐさま直したいものです。
そんなときには、肌の新陳代謝をあげ、体に溜まった毒素をだしてあげることが必要になります。
そこで、今回はちょっとしたことでニキビなど肌荒れを起こしてしまう人のための食薬習慣を紹介していきます。
自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。
気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。
学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?
一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。
地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。
そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。
中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。
この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
今週は、ニキビなど肌荒れをしないための食薬習慣
年末年始からの食べ癖や運動不足が続き、仕事のストレスや生理周期が重なると出てくるのが、ニキビなど肌荒れです。
これから、花粉の時期になるとさらに悪化していく傾向があります。
漢方医学では、肌は内臓の鏡とされ、特に腸や肝臓など毒素に影響されやすい臓器に負担がかかり、毒素が血中を巡ると肌荒れとして表面化してくると言われています。
そして、食事の栄養バランスが悪く新陳代謝が落ちているとき、冬の乾燥した空気に助長されて、かゆみがでたり、治るまでに時間がかかってしまったりしてしまいます。
肌荒れというと、薬を塗って早く治そうとしながら、それでもダメならコンシーラーなどで隠すのが一般的だと思います。
しかし、肌は内臓を表すものでもあります。
外からのケアだけではなく内側からのケアも同時にしていくことが、根本的な対策となり再発の予防にもなります。
そして、この肌荒れの状態を漢方医学では、毒素が溜まっている「湿熱(しつねつ)」、毒素が血中を巡っている「血熱(けつねつ)」、新陳代謝が落ちている「気血両虚(きけつりょうきょ)」などと表現します。
そこで今週は毒素をだし、新陳代謝をあげる食薬習慣を紹介します。
食べるとよい食材は、【あさりの酒蒸し&ブロッコリースプラウト 】です。
食べるとよい食材;あさりの酒蒸し&ブロッコリースプラウト
外食するとたまに見かける貝の酒蒸しですが、家庭で作ったことはありますか? 作ったことのあるかたは、わかると思いますが、料理というほどやることがないくらい簡単な料理です。あさりとお酒をフライパンに入れて蓋をして加熱したら完成です。味付けに特徴をつけたい人は、はじめにニンニクや鷹の爪やハーブなどを油で軽く炒めたりすると良いと思います。そして、最後にアクセントとなる少し苦味のあるブロッコリースプラウトを添えるのがおすすめ。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトは、毒素を出す野菜の代表です。「湿熱」と「血熱」対策ができます。
火を入れずに細かく刻むことで、有効成分のスルフォラファンを効率よく取り入れることができます。
よく噛んで食べることも効果的です。
あさり
「気血」を補う食材です。
貝類には、肝臓を丈夫にするタウリンも含まれ、ミネラル、ビタミンB群など代謝に必要な栄養素を備えています。
あさりだけではなく、好きな貝をとりいれてみましょう。
なんだかんだ見た目は大事ですよね。
肌荒れしてしまったときには、外からのケアだけに集中せず食べ物を使って相乗効果を狙い、早期解決を目指しましょうね。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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