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チョコ太りを避けたい!…間食が増えてもコレさえあればの「最強フード」

BY: 大久保 愛

2025/02/10

 

冬太りを解消する食薬習慣

 

もうすぐバレンタインですね。

ということで、今週はチョコレートを配る人がいたり、自分へのご褒美として購入してみたりと、少し甘いものを食べる機会が増えるのではないでしょうか。

いつもよりちょっとこだわったギフト用のチョコレートは、美味しいだけではなく、パッケージもかわいらしくテンションがあがりますよね。

 

ただ、気をつけなければならないのが、甘いものの食べ癖がついてしまい、集中力が切れた時や眠い時、ストレスがある時にすぐに手を伸ばしやすくなること。

そうすると、どうしても体は太りやすくなっていきますよね。

年末年始に少し太ったかも?

と感じている人は、このままずるずると体重が右肩上がりになってしまっては、今より薄着になる季節にお尻とお腹がすっぽり隠れるチュニックばかり着ることになるかもしれません。

 

そこで今週は、食べ過ぎてしまう人のためのダイエットを応援する食薬習慣について紹介していきます。

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

 

 

今週は、ダイエットのための食薬習慣

 

今週はバレンタインがあるということもあり、甘いものを食べる機会が増える時期だと思います。

食事の量を少し減らしぎみにしながらも、お菓子の量が増えてしまう人も多いのではないでしょうか。

これは、精製された糖質をとることが増えるだけではなく、食事が減ってタンパク質やビタミンB群などの量が減ることになり、太りやすい体の状態へと導いてしまいます。

 

さらに、いまは漢方医学では閉臓の時期であり、体に余分なものがたまりやすい時と考えられています。

年末年始から太り気味だった人は、甘いものが習慣化されないように気をつけなければなりません。

 

そんなときには、感覚的に満足感を得られる食材、糖質や脂質の代謝を上げる食材、体に溜まった老廃物を排泄する食材を意識的に取り入れることが必要です。

これを漢方医学では、「気(き)」の巡りをよくする食材、「気血(きけつ)」を補う食材、「痰湿(たんしつ)」を取り除く食材と考えます。

 

そこで、今週はダイエットのための食薬習慣を紹介します。

今週食べるとよい食材・メニューは【キムチの隠し味にスルメ(あたりめ)を入れて】 です。

 

食べるとよい食材・メニュー:キムチの隠し味にスルメ(あたりめ)を入れて

 

キムチにスルメを入れると栄養的にも味的にも嬉しい一品になります。

いつものキムチに、スルメを小さくキッチンバサミなどでカットして混ぜて一晩置くだけで完成です。

味に深みがでて美味しくなりますよ。

準備が面倒な場合には、単純におやつの代わりにスルメを食べるのも良いと思います。

 

スルメ(あたりめ)

心を安定させ食欲を正常に保つスルメ。高タンパク、低糖質、低カロリーであり、ダイエットには嬉しい食材です。

栄養素としては、他にビタミンB群やミネラル、ビタミンEも含みます。

また、スルメは、硬いので噛む回数が自然と増えます。

噛む動作は、満腹感を感じさせたり、ストレス緩和にもつながります。

なんとなくお菓子を食べてしまったり、ストレス食いしてしまう人にとくにおすすめです。

「血」を補い、「気」の巡りの改善にも役立ちます。

 

キムチ

体の中からスッキリさせるキムチ。

キムチは、薬味が多い漬物で塩分量が他の漬物と比べて少ない特徴もあります。

また、キムチに含まれる植物性の乳酸菌は生きたまま腸まで届きやすいため、腸内で善玉菌を増やし腸内環境を整え、老廃物がたまりにくい体を作るのに役立ちます。

また、キムチにはビタミB群が豊富なため、糖質や脂質の代謝も促してくれます。

体に余分にたまる「痰湿」の除去に役立ちます。

 

年齢に比例して体重と脂肪が増え、筋肉量が減っているかたは多いのではないでしょうか。

そのままでは、代謝は低下し一度太ると痩せにくい体になっていきます。

運動がなかなかできない人でも、食べる内容を変えることは今日からはじめることができるはずです。

最近太ったかなと感じる人は、気をつけてみてくださいね。

 

この記事を書いた人

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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