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最近、体が重い、だるい...辛い今の時期を乗り切る「不調解消お助けフード」
BY: 大久保 愛
2025/03/16
この時期に起こる体の重だるさを解消する食薬習慣
ここ最近体が重い、むくみが気になるなど全身の重だるさを感じることはないでしょうか。
季節の変わり目だし、花粉の影響もあるだろうから仕方ないと感じることもあると思います。
実は、それ以外にも自然界には変化がありました。
ちょうど3月14日に春の到来を告げるとも言われる満月を見ることができたのです。
関東から中国、四国は晴れたので、満月を見た方もいらっしゃるかもしれません。
と、ごく普通の出来事のように感じますが、季節の変わり目、花粉、満月、低気圧など。
ここ最近私たちの体に影響する自然の変化というものは、非常にたくさん起きていたのです。
こういう環境が重なると体が重だるく感じることは、自然なことです。
そこで、今週は自然と体の関係、体の重だるさを解消する食薬習慣を紹介したいと思います。
自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。
気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。
学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?
一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。
地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。
そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。
中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。
この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
今週は、体の重だるさを解消する食薬習慣
今週は、さまざまな条件が揃い重だるさを感じやすいときです。
何事もなく元気はつらつ過ごせている人は、日頃の食習慣や生活習慣、ストレス発散などが、程よくできているのだと思います。
先日満月があり、低気圧が日本列島を訪れ、雨や雪の降った地域は多いと思います。
そして、ここ数日は気温も下がり寒い日となります。
ですが、また桜の開花にむけ気温はグンと上がっていきます。
さらに、花粉症を患っている人は、雨の翌日の晴天に症状を悪化させることもあるでしょう。
体に降りかかるさまざまな影響から逃れるのも至難の業です。
通常、春の季節の変わり目の時期を漢方医学的には「肝」の働きが弱り、ストレスに弱くなって怒りっぽくなったり、生理不順を起こしたりと自律神経の乱れやすい時期と考えます。
それに加え、満月と気圧の変化により、さらに自律神経の乱れを感じやすくなったり、だるさや浮腫みを感じたりすることがあります。
こういった不調から脱出するには、まずは自律神経を支える「肝血(かんけつ)」を補うことと「気」の巡りを改善することが大切です。
そこで、今週はこの時期に起こる体の重だるさを解消する食薬習慣を紹介します。
今週食べるとよい食材・メニューは、【ホタテと小松菜のレモンソテー】です。
今週食べるとよい食材:ホタテと小松菜のレモンソテー
「肝血」を補うホタテと小松菜、「気」の巡りを改善するレモンでこの時期を乗り越えましょう。
さらに、ホタテに含まれる亜鉛は、レモンや小松菜に含まれるビタミンCと組み合わせると吸収率がアップします。
ホタテ・小松菜
ホタテの特徴は、低脂質で高タンパクでありながら、血液を作るために必要なビタミンB12や葉酸、肝機能を高めるタウリン、生殖機能を整える亜鉛も豊富に含まれていることです。
さらに、ホタテは干してあると中華でお出汁をとるのに使われるくらいうまみ成分が豊富です。
三大旨味成分のうちグルタミン酸、イノシン酸の二種類を含むため、どんな料理につかっても簡単に味に深みを与えてくれます。
小松菜の特徴は、血液を作るために必要な鉄や葉酸、水分代謝を上げるカリウム、肝臓の解毒の働きを助けるスルフォラファンが含まれていることです。
ホタテも小松菜も肝臓の働きを支え、血液を作るサポートをするため、「肝血」を補うために役立ちます。
レモン
柑橘系の果物の香りには、「気」の巡りを改善する働きがあります。
そして、ビタミンCが鉄や亜鉛の吸収をアップします。
作り方は簡単です。
ホタテに火を通し、小松菜と塩麴(お好きな調味料でOK)をあえてサッと炒め、仕上げにレモン汁をたっぷり絞るとあっという間に完成します。
肝臓を支えるタウリンは、貝類やタコ、イカ、魚の血合い部分などに多く含まれ、スルフォラファンはアブラナ科の野菜に含まれます。
ホタテや小松菜だけではなく、バリエーションを増やしていくのもおすすめです。
体が重だるい人はぜひ試してみてくださいね。
この記事を書いた人
大久保 愛(おおくぼ あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
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