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五月病に効く食材は? 連休中の今から食べるだけでOK「五月病対策」

BY: 大久保 愛

2025/04/27

 

連休中のいまから気になる五月病…

 

今月から新年度がはじまり、なにかと変化の多いこの時期。

気を張って過ごしていた方は多いのではないでしょうか。

ストレスや疲労をその都度リセットできた方は、思いっきり連休を楽しめると思います。

けれども、ストレスや疲労が蓄積し、緊張感やだるさを感じている人は、この一週間の過ごし方に注意が必要です。

 

5月は気候的にポカポカ陽気で過ごしやすいため、本来なら体調が整いやすい時期です。

でも、4月まで気を張って息抜きもできずに過ごして来た方は、ゴールデンウィークに張っていた気が緩み自律神経が乱れ、連休後に疲れと共に五月病を感じてしまいやすくなります。

この連休をうまく活用し、リラックスしながら、しっかり体のメンテナンスをして来週に繋がる生活を心がけましょう。

 

今回はこの時期に適した心を整える食材をご紹介します。

ぜひ、取り入れてみて下さいね!

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。

 

 

今週は、4月の疲れをすっきりさせながら、五月病になりにくい心と体にしましょう!

 

いよいよぽかぽか陽気の5月が始まります。

風が強く日陰は寒さを感じるときもありますが、安定した気候だと思います。

そして、月は陰り、今日4/28の夜は引力の影響を最も受ける新月をむかえます。

の後、徐々に月が満ちていきます。

漢方医学では、この時期に体に必要な栄養を補うと、ストレスや疲労が効率よく回復できると考えます。

 

さらに春は、漢方医学で考えると、肝臓の働きを活性化させることも重要になります。

そこで、今週食べるとよい食材は、肝臓の解毒作用を高める【クレソン】と栄養をバランスよくとることのできる【ミックスビーンズ】です。

 

今週食べるとよい食材:クレソン×ミックスビーンズのサラダ

 

クレソン

クレソンは、イソチオシアネートという抗酸化作用、抗炎症作用のある物質を多く含み、肝臓や腸管の解毒作用を高めてくれます。

さらに脳の神経伝達物質の原料も含まれ、心を安定させることにも繋がります。

同様の効果をもつ野菜として、かいわれ大根、ブロッコリースプラウト、豆苗などもあるので、お好きなものをチョイスしてみてください。

 

ミックスビーンズ

ミックスビーンズは、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など体の健康のために必要な栄養素を一度に補うことができます。

ミックスビーンズは、どんな料理にも合わせやすく、調理が簡単なので常備しておくと良いですね。

 

調理方法

クレソンと、ミックスビーンズにお好みの野菜や海藻を混ぜて、オリーブオイルと塩を合わせたり、市販されているドレッシングを活用し、簡単にサラダにして食べるのがおすすめです。

クレソンに含まれるイソチオシアネートは、長時間の加熱により壊れやすいので火を使わないサラダとして食べるとよいでしょう。

 

連休中は、4月にストレスを抱えていた人ほど、好きなものを食べて飲んで夜更かしして……と体にダメージを与える生活をしてしまうことが多いと思います。

でも、時間のあるときこそ自分の体と向き合って、食事や生活リズムを見直すことで、体のメンテナンスをしてあげることが大切です。

毎年、五月病かも!? と感じる人は連休を有効活用して元気な自分をとりもどしましょうね。

 

この記事を書いた人

 

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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