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【乾燥肌対策】保湿クリームだけじゃダメ! 肌が潤う2つの食べもの

BY: 大久保 愛

2024/11/04

 

乾燥する季節に突入! 肌への潤いアプローチは内側からが肝!

 

乾燥肌が少しずつ気になる季節になってきましたね。

ほうれい線や目尻のシワが目立ち始め、スネや腕がカサカサしてかゆみを感じてしまう人もいるかもしれません。

部屋の加湿、こまめな保湿など日頃のケアは、美肌をキープするために必要不可欠。

ですが、内臓の鏡とも呼ばれる皮膚は、体の内側からのケアも合わせて行うことが乾燥肌対策として大切なことです。

 

チョコレートやスナック菓子を食べすぎるとニキビや乾燥、痒みなどが増し、お肌のコンディションが悪くなってしまうこともあります。

食べたものは良くも悪くもお肌に影響していきます。

これからどんどん乾燥していく季節に突入していくので、お肌の乾燥が悪化する前に対策をとりましょう。

そこで、今週はお肌を潤す食薬習慣を紹介していきます。

 

自然の変化が体調に影響している

 

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。

気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 

一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

 

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。

地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

 

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

 

今週は、お肌の潤いを取り戻しましょう

 

漢方医学では、秋が一番乾燥肌になりやすいと考えられています。

これからの時期は、気候はもちろんのこと、室内でも空調による乾燥が気になり始めますよね。

紫外線が厳しく、シミ対策を行う夏が終わったと思うと、乾燥からのシワ対策が欠かせない秋冬へと移り変わります。

こうやって四季を繰り返しながら、歳を重ねても美しい肌でいるということは至難の技ですよね。

 

 

さて、外からの影響に対策することはもちろん、内臓の鏡と呼ばれるお肌には内側からの対策も非常に有効です。

ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されたサプリメントやドリンクなども対策のひとつとして取り入れるかたも多いと思いますが、食事から取り入れる方法が、一番簡単で日々の積み重ねにより効果が定着しやすいものだと思います。

 

漢方では、乾燥肌を「肺陰虚(はいいんきょ)」と表しますが、今週はこの「肺陰虚」を解決すべく食薬習慣をとりいれていきましょう。

今週食べるとよい食材は、【すりゴマ入り納豆】です。

 

今週食べるとよい食材・一品:すりゴマ入り納豆

 

実は、ゴマと納豆の相性は抜群。あまり知られていませんが、ゴマにもタンパク質が含まれています。

納豆とゴマを組み合わせて食べるとお互いに不足しているアミノ酸を補い合うことができるため栄養価が高まります。

 

白ゴマ

ゴマの特徴は、抗酸化作用が高く、潤いをもたらす栄養素が豊富なこと。

ゴマリグナン、ビタミンEや不飽和脂肪酸、ミネラル、タンパク質などが含まれています。

また、漢方医学でも体を潤す秋に摂るとよい食材と考えられています。特に白ゴマは、油分が多く乾燥によいとされています。

 

食べ方としては、ゴマの殻が硬いため、食べるときにすりゴマにすると栄養の吸収率がアップするのでおすすめです。

サラダや炒め物、お鍋のポン酢、おひたしなど様々な料理のアクセントにちょい足ししてみましょう。

 

納豆

腸の状態は、特にお肌に反映されやすいもの。甘いものや油物が多いときには、腸内環境が荒れて肌荒れをすることもあると思います。

納豆は、腸内環境を整えながら、タンパク質、ビタミンE、イソフラボン、食物繊維、ミネラル、オリゴ糖などお肌を整えるために必要な栄養素がバランス良く含まれています。

 

また、納豆は冷凍可能です。

3、4パック程度でまとまって売られていることが多いので、食べきれず捨ててしまう人は冷凍保存がオススメ。

 

アレンジ方法

納豆にすりゴマをいれて食べるだけ。

 

すりゴマいり納豆のほか、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのサプリなどをプラスすることもよいのですが、お菓子やファーストフードなど、乾燥や炎症を招くような食材をマイナスすることも大切です。外側からと内側からのケアを上手に取り入れていきましょう。

 

この記事を書いた人

大久保 愛(おおくぼ あい)

薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役、和漢の森開発責任者、漢方生薬研究所開発責任者、一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会代表、株式会社東進メディカルアドバイザー、高麗人参専門ブランド「DARUN」アドバイザーなど。
秋田の自然の中で薬草や山菜を採りながら育ち、漢方や食に興味を持つ。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめ医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』『1週間に1つずつ 体がバテない食薬習慣』『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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