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アレルギー疾患が急増!その理由とは

BY: 堺 理紗

2024/08/08

副交感神経による現代病

 

前回は、交感神経についてくわしくお伝えしましたが、

今回は副交感神経が優位になった場合の解説をしていきます。

 

副交感神経は、休息モード、車で例えるとブレーキの役割です。
自律神経が正常に保たれていると、安全運転ができている状態です。

 

自律神経が乱れると、急発進して急ブレーキをかける。

この頻度が高いととても危なくて疲れやすい運転ですよね。

 

では、副交感神経が優位になると、どんなことが起こるのでしょうか?

 

交感神経優位の時に比べると、からだがリラックスしている状態です。

内臓機能の回復や血行状態もよくめぐりがよくなります。

 

一方で、やる気が出なかったり、力が入らない、眠気がある状態になります。

 

活動状態ではないため、運動不足になったり、メリハリのない生活パターンになりやすいため、

肥満傾向に陥りやすくもなります。

一見、副交感神経が常に優位でいることは健康だとシンプルに考えてしまいそうですよね。

ですが、一概にそうとも言えないのです。

 

 

たとえば、ストレスが全くない人生で心から幸せを感じることができると思いますか?

やりがいや達成感、満足感などはストレスがあることによって感じられるものではないでしょうか。

 

”ストレスは人生のスパイス”である

という言葉があるように、

実はストレスがあり、交感神経と副交感神経がバランスをとっていることは必要なことなのです。

 

漢方医学でも『陰:副交感神経』と『陽:交感神経』のバランスをとることが

健康管理に必要なことだと古くから考えられています。

 

副交感神経が優位であることによって、アレルギー症状を増やす原因になることもあります。

 

外で遊ばないこどもたち

 

ここ数年、気温上昇や紫外線の害についての意識が高まってきました。

そのため、熱中症リスクがあるため室内で遊ぶこどもたちが増えています。

 

 

しかし、適度な紫外線は自律神経にとっては良い働きをもたらすことも。

外で遊ぶことが少なくなると、運動不足になり、副交感神経優位の状態が持続します。

 

 

自律神経は免疫力に関わるリンパ球や顆粒球のバランスを支配しています。

 

副交感神経が優位になると そうすると、リンパ球が増大し、過敏体質になります。

そしてアレルギーを引き起こしやすくなるのです。

さらには、「シックハウス症候群」という症状も発症するリスクも。

 

シックハウス症候群とは

あまりにもの暑さにより、気密性の高い現代の住宅ではアレルギーを引き起こす物質が溜まりやすくなります。

住宅に使用される有機溶剤(ホルムアルデヒドやトルエンなど)が溶け出したり、

殺虫剤や住宅用消臭スプレーなどが溜まり、それらを呼吸するたびに吸入しています。

 

副交感神経が優位になることでリンパ球が増え過敏体質になるため、

アレルギー反応が起きやすくなり、これらの症状が出やすくなることがあります。

☑花粉症

☑アトピー性皮膚炎

☑気管支炎

☑蕁麻疹

 

 

あくまでも’バランス’が重要

自律神経は、ON、OFFがうまく切り替えられることがとても重要です。

現代の生活習慣では、朝から夜まで電気がついて、

テレビやパソコン、スマホで常に明るいところで明るいものを見ている

そんな生活を送っていませんか?

 

自律神経はずっと朝だと感じてしまうことで、交感神経が優位になりやすいのです。

そうすると、寝つきが悪くなったり疲れが取れにくいといった症状が出てきやすくなります。

 

しかし、家から出ずだらだらと過ごす時間が増えたり活力のない生活習慣になると、

副交感神経が優位になりやすくなります。

 

メリハリのある生活をすれば、体内時計が整い、自律神経

のはたらきも正常に近づいていきます。

 

 

いかがでしたか?

☑なんとなくやる気が起きない

☑食欲もなく食事中に疲れる

☑「めんどくさい」が口癖になってきた

このように感じることはありませんか?

 

ちょっとしたからだのサインを意識して、早めのケアをする。

 

それだけで心身の不調の緩和、改善につながるので、まずは自分の毎日の変化を感じてみましょう。

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