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タンパク質を魚からとるのメリット

BY: 吉岡 千幸

2024/07/02

肉と魚、どちらをよく食べていますか?

タンパク質は私たちの体を作る大事な栄養です。

筋肉や皮膚、髪の毛や爪などを作る材料になり、ホルモンや酵素、抗体、神経伝達物質などの材料にもなります。日本は古くから豊富な水産資源に恵まれ、魚を貴重なタンパク源としてきました。しかし最近では「魚離れ」が進み深刻化しています。実際、国民1人1日当たりの魚介類摂取量は減少傾向にあり、平成18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回りました。若い人たちだけでなく年配の方の間でも魚をあまり食べなくなってきています。

魚には効率的なエネルギー代謝をサポートする栄養が多く含まれており、糖質過多や栄養不足な食事を改善するのに最適です。魚を食べることで、体のエネルギー代謝が向上し、血糖値のコントロールがしやすくなり、副腎への負担も軽減されます。

今回は、オメガ3脂肪酸だけではない魚の素晴らしい栄養素とそのメリットについて詳しく説明します。

 

■魚に含まれる特別な栄養素

タウリン

私たちの体の中で肝臓が元気に働くのを助けてくれます。肝臓が元気だと、体の中のいらないものをきれいにする「解毒」機能がちゃんと働きます。

 

アスタキサンチン

自然界にある赤色の色素「カロテノイド」の一種。エビやカニなどの甲殻類をはじめ、海に住んでいる生き物に多く「海のカロテノイド」とも呼ばれています。

アスタキサンチンの特徴は、強い抗酸化力。また、水に溶けにくく油に溶けやすいという性質を持っています。このアスタキサンチンはビタミンEの数千倍ともいわれる強力な抗酸化作用があり、免疫機能を高めてくれます

 

ビタミンD

魚には「ビタミンD」も豊富に含まれており、骨を強くするのにとても重要です。ビタミンDは太陽に当たると体内でも作れますが、魚を食べると簡単に摂取できます。さらに、代謝に必要で免疫コントロール力の向上やカルシウムの吸収を助ける役割もあります。

 

マグネシウム

魚には「マグネシウム」も含まれており、これは体のさまざまな反応を助ける重要なミネラルです。マグネシウムは、身体のほぼすべての細胞代謝に必要で、自律神経・中枢神経・末梢神経の興奮を抑える役割があります。特に、「副腎疲労」という体が疲れやすくなる状態を防ぐのに役立ちます。

そう、マグネシウムは身体のほぼ全ての細胞代謝に必要とされるミネラルなのです。

 

■魚を丸ごと食べるメリット

魚は、頭から尾まで全部食べられることが多いです。丸ごと食べることで、骨や皮、内臓からもバランスよく栄養を摂ることができます。カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、オメガ3脂肪酸など栄養満点!小魚アーモンドやししゃもなど日頃から手軽に取り入れてくださいね。

■魚で細胞のリカバリー(海の恵みが傷ついた細胞を修復!)

魚は、昔から日本人の食卓に欠かせない食材で、タンパク質だけでなく豊富な栄養素を含んでいることが分かったと思います。その上、同じ量の肉と比べてカロリーが低く、消化も良いので食べても太りにくく、体に負担をかけずに必要な栄養素をしっかり吸収できるのも魅力です。

なので、なんとなくの不調を感じる時の救世主!是非、日々の食卓に魚をチョイスしてみてください。

でも、「魚料理は面倒」と感じるかもしれません。そんな時は切り身や缶詰を使いましょう。手間が省けます。和食の味付けでワンパターンになってしまう場合は、フライパンで魚にハーブ、白ワインとオリーブオイルで蒸し焼きにして洋風にアレンジすれば、味も変わり後片付けも楽ちんです。

肉も魚も私たちにとって、重要なタンパク源です。肉にはビタミンB群や鉄分、コラーゲンが多く含まれ、栄養価の高い貴重な動物性たんぱく源ですが、過剰摂取は動脈硬化や脂質異常症のリスクを高めます。一方、魚には今回紹介した栄養に加え、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれており、動脈硬化性疾患の予防に有効です。

せっかく四方を海に囲まれ、鮮度の高い美味しいお魚を手軽に手に入れることができる日本住んでいます。魚を楽しみながら食べなきゃもったいない!

魚を積極的にとりいれて、豊富な栄養で細胞レベルで体と心をリカバリーしていきましょう。おいしそうなお魚を見つけて、良質なタンパク質を体内にとりいれてくださいね。

 

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