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バロメーターを知ろう③基礎体温(後編)

BY: 毒島 さち

2024/04/22

前回は、基礎体温を測るメリットについて主にお話させていただきました。
後編の今回は、基礎体温を測る際にチェックするとよい項目についてお話したいと思います。

<項目>
①低温期と高温期の二相性になっているか?
②排卵日はあるか?
生理周期が30日の場合を例として、それぞれ解説させていただきます。

※グラフの縦軸は体温、横軸は、1を生理1日目とした周期の日数を示しています。


①低温期と高温期の二相性になっているか?
前回の生理から今回の生理までの体温推移を見てみて、体温が低い期間と高い期間に分かれているか、確認してみましょう。
個人差がありますが、低温期と高温期の差は0.3℃以上が目安と言われています。

②排卵日はあるか?
排卵は、体温が低い低温期から、高温期になるときに起こると考えられています。
こちらも個人差があり、絶対にこの日にあったと断定することは難しいですが、目安として、生理が終わってからガクんと体温が下がって、グンと上がる日があったかを確認してみましょう。
上記グラフの場合、生理開始後、16日目に排卵があった可能性が高いでしょう(赤丸部分)。 この2つに焦点をあてて、ご自身の体温を確認してみてください。

ここで、1つ心に留めておいていただきたいことがあります。

それは、今回の目的はあくまで「ご自身のパターン」を知ることであって、
完璧なグラフを目指すことではないことです。

というのも、私自身、体温を記録し始めたころ、無意識に「理想」と思われる折れ線グラフを自分のグラフの中で探していました。
でも見つからなくて、色々なことに気を付けているのに、全然結果として現れない...と落ち込んでしまったことがありました。
婦人科の先生にも相談したところ、理想的なグラフにピタッとはまる人ばかりではなく、その日の体調などによってもぶれが生じることがあるのだそうです。
0.01℃という細かい単位で測定するくらいなので、なおさらですね。
特につけ始めの時期は、グラフが理想の型に近いか?という視点で気になってしまうことも多いと思うのですが、
そこはあまり気にせずに、目的は、現状と自分のパターンを知ることだと思って継続してみてください。
その上で、心配な点があれば、婦人科で相談してみましょう。

 

*・・♡自分のパターンを分析してみよう♡・・*

記録を継続してご自身のパターンが分かってくると、体温変化をもとにどんなことが体に起こったか、より深く、多角的に予想することができます。

例えば、私の場合は以下の悩みを抱えていました。

・ストレスの影響を受けやすく、事あるごとに生理が遅れ、生理予定日を予測することが難しい
・食べ過ぎていないのに急に体重が増える
・ふくらはぎの酷いむくみ

ですが、基礎体温を数か月つけてみて、
以下のパターンを繰り返していたことがわかりました。

・体温がガクッと下がった排卵推定日から13日~14日後に生理が来ることが多い
・生理周期が不安定でも、高温期の日数は、ほぼ毎回13~14日と大きな変化がなく、生理が遅れる場合、低温期が長引いていることが多い
・排卵期のあたりで体重の増加と酷いむくみが始まり、5日ほど続くが、暴飲暴食をしなければ自然に戻る

以前はこのパターンが掴めていなかったので、なぜこうなるのか理由が分からずイライラし、体重が増える度に暴飲暴食に走っていました。
「ただ生理が遅れている」という結果しか分からず、
それ以上のことが分からないことが苦しい原因の1つだったなと思います。

自分のパターンが掴めてきた今は、
この時期は体重が増えても数日間の辛抱だと思えるようになったり、
むくみを撃退するためにマッサージを行うようにして、
少しずつ落ち着いて過ごせるようになりました。
そして何より、生活習慣を見直し、同時に食薬で体の中から対策をして、
最近では極端なむくみ等の症状は起きにくくなりました。

このように、基礎体温のデータは体調管理や自己分析にもつながると思います。
3か月分くらいデータが集まったら、
一度振り返って、ご自身の「いつものパターン」を見つけてみてください^^

⑅୨୧ 婦人科検診に持っていってみよう ୨୧⑅

基礎体温の情報は、婦人科を受診するときにも大いに役立つと思います。
私の経験談が続き恐縮なのですが、婦人科で生理不順などの不調を相談すると、必ずと言っていいほど言われる言葉がありました。

それはズバリ、「基礎体温を見ないとなんともいえない」です。

病院や先生によって、もちろんご対応は異なると思いますが、
私がこれまでに訪れた病院では、必ず基礎体温を計測しているか聞かれました。

基礎体温をつけていないときは、超音波で子宮や卵巣の状態を確認し、
「病気」が疑われるようなことがなければそれでお終いでした。
それ以上のお話は、材料(基礎体温)がないので難しいということでした。

私は婦人科に行くというだけでかなりのストレスを感じてしまうので、
やっとの思いで病院に来て、受付では長い問診票にも回答したのに、
あんなに書き綴った生理の不調については具体的なお話ができないのか...。と、
当時はそこにも強くストレスを感じていました^^;

こういった経験から、最近では基礎体温のグラフを印刷して持っていき、
年に1度は婦人科検診の時に先生に診てもらうようにしています。
体温のグラフをPDFに落とすことができるアプリなどもありますので、
うまく活用していきましょう♪

✄ - - - - - - - - - -漢方プチ余談 - - - - - - - - - -✄
「肝」の不調は、爪や目に現れるといわれています。
眼精疲労や視力の低下(肝に貯蔵されている血が不足すると起こりやすくなる)、爪がもろくなったりしていないか(肝に不調があると爪が割れやすくなったり、ツヤがなくなる)、いつもと変わりがないか...など、是非チェックしてみてくださいね♪

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