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養生編①未病のうちに対処しよう

BY: 毒島 さち

2024/06/12

第1回目のブログで、未病や病気から遠のくためには、以下の2つが大切という考えをお話し、これまで①ご自身のバロメーターを知ることについて、お伝えして参りました。

①ご自身のバロメーターを知ること
②未病は未病のうちに対処すること(病気になる前に対処すること)

少しずつ、ご自身のバロメーターがわかってきたら、いつもと何かが違うかも?と気が付く日があるかもしれません。
これ以降のブログは養生偏として、「未病に気が付いた時にどんなことができるか」、また、「未病を防ぐにはどんなことができるか」について、お話をさせていただきます。

★ーー未病の原因とはーー★

ほとんどの未病は、生活習慣が密接に関係しているといわれています。
そのため、生活習慣を見直して未病の対処に励むことは、
将来的な発病だけでなく、そのほかの未病を防ぐことにもつながると言われています。

そこで、一度ご自身の生活習慣を見直してみましょう。

例えば、夜ご飯の後のデザートが習慣化していたり、毎食お腹いっぱいに食べてしまう・・など、明らかによくないと分かっていても、なかなかやめられない習慣や、 なんとなく、体に悪そうと感じていても、続けてしまっている習慣はないでしょうか。

私は気が付くと、呼吸がとても浅くなっていて(無意識に息を止めている感じです)、歯をくいしばったり、酷い時には舌まで噛みしめていることがあります。
そのため、朝起きた時は舌になかった歯形が、夕方にぎっしりついていたりもします。
そしてそれは仕事でパソコンの前にいるときに自覚することが多いので、特にストレスが多くかかるような業務のときにはスマートウォッチのタイマーなどを利用し、呼吸をする時間、歯と歯を離す時間を意識的に作るようにしています。
噛みしめは歯の疲労にも繋がり、一時はナイトガードを使用しても「噛む」ことがほとんどできないほど酷いこともありましたが、これを習慣づけることによって、少しずつですが、かなり改善しました。

生活習慣を改善するために、何か新しい行動を「増やす」のか、それとも今の行動を「減らす」のかは人それぞれかと思います。
そして、当たり前に行動していることを変えることは本当に難しいことだと思うのですが、どんなに小さなことでも構いませんので、なにか1つ改善につながりそうなアクションを今日から始めてみていただきたいです。

明日にはまだ「これ意味あるのかな?」と疑問に思っても、1年後に振り返ってみたら、きっとあの時に始めてよかった、と頷けるはずです。 とくに始めは地味に思ってしまうかもしれませんが、長い目で見たときに大きな力を発揮するのが養生です。
毎日の習慣を少しでもより良い習慣へ、一緒に修正していきましょう♪

✄ - - - - - - - - - -漢方プチ余談 - - - - - - - - - -✄

「先天の精と後天の精」という言葉を聞いたことがありますか?
先天の精は両親から受け継いだもの、後天の精は毎日の食事などから自分で作っていく部分で、ご自身の生活次第で変えていくことができると言われています。
と考えると、「遺伝だから」「体質だから」ではなく、自分の行動次第で変わる余地があり、毎日の生活習慣がとっても重要であることが分かりますね!
私はこの言葉を20代後半で知ったのですが、嬉しい驚きとともに、「もっと早く知りたかった~!」と思いました。
子供の頃、母を病気で亡くしたのですが、それ以来、人生の大半を、遺伝で同じ病気になったらどうしよう・・と常に不安や恐怖を抱えて過ごしてきたからです。
年に1回の健康診断の時に不安になるというレベルではなく、数日に1回はフッとやってくるような、それこそ生活習慣の一部であるかのような、常に心につきまとう心配事でした。
当時は小学生で、”お母さんはなったら死んじゃう病気になってしまったんだ”ということを大人たちの会話から実感させられる日々が続いていました。それでもやっぱり本当にそうなるとは思えなくて、心は今にも泣きそうなのに、「かなしい」「こわい」「しんぱい」「ふあん」という気持ちを、声という形にすることすらも恐怖で出来ませんでした。
その頃から、私の中で行き場を失った気持ちたちが、唯一心の中で言語化できた「同じ病気になったらどうしよう」という言葉に吸い取られ、無意識に遺伝への恐怖も増していたように思います。
なので、「先天の精・後天の精」という言葉を見聞きするたび、理解できるかはわからないけど、当時の自分に教えてあげたいと思います。
もし、皆様の周りにも同じように不安を抱えている人がいたら、ぜひこの言葉をシェアしてみてください?゚✧

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