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養生編③運動
BY: 毒島 さち
2024/06/14
養生編の第3回目は「運動」についてです。
運動と聞くと、ジムなどでガッツリ鍛えるハードな筋トレを思い浮かべるかもしれませんが、今回お話するのは、日々の生活にちょこちょこ取り入れられるような運動です。
そのため、「今日から〇日間、筋トレだ!」と気合いをいれるのではなく、細く長く続けていくものだという気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
˳◌* ┈ ┈ ┈ 注目したい運動の効果 ┈ ┈ ┈ *◌˳
運動には心身ともに様々な効果を期待できますが、今回は以下の2点にフォーカスしたいと思います。
①血糖値の急上昇を防ぐ
②筋肉の減少を防ぐ
まずは、「①血糖値の急上昇を防ぐ」についてです。
前回のブログで、血糖値を安定させることが重要とお伝えしましたが、そのためには運動もとても有効です。
血糖値が上がる主な要因は食事であるため、食後に以下のような軽い運動を行うと、血糖値の急上昇を防ぐことにつながります。
・スクワット
・階段の上り下り
・食器洗いや掃除など後片付け
・かかとおとし
・つま先立ち など
また、運動には有酸素運動と無酸素運動がありますが、血糖値の急上昇を防ぐ目的で考えると、無酸素運動がおすすめです。
有酸素運動は主に「脂肪」を消費するのに対し、軽い筋トレなどの無酸素運動は、主に糖質を消費するからです。
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次に、「②筋肉の減少を防ぐ」という視点で運動について考えてみましょう。
運動するんだから、筋肉の減少を防ぐなんて当たり前のことでしょう!?むしろ、増えるだけでしょう!?と、違和感を与えてしまっていたらすみません。
まさにその通りなのですが、実は私たちの周りには、筋肉の減少を招いてしまう事柄が存在しています。
そのため、たんぱく質をたくさん摂取して、筋トレをしたからといって単純に筋肉が増加するかというと、必ずしもそうではないのです。
★ーー筋肉減少も招く「たんぱく異化亢進」とはーー★
たんぱく質の減少を招くことの一つに、「たんぱく異化亢進」があります。
たんぱく異化亢進とは、その名の通り、タンパク質の異化がどんどん進んでしまうことをいいます。
私たちの体は、代謝(「同化」と「異化」)を日々繰り返していますが、 異化の場合、食べ物から摂取した栄養素を同化してエネルギーにするのではなく、 ご自身のお身体の成分(この場合はご自身のお身体にあるたんぱく質)を分解してエネルギーを作り出そうとします。
このようにたんぱく質が使われてしまうと、結果的に体を作るためのたんぱく質が不足してしまい、筋肉量の減少に繋がってしまいます。
そのため、適切な量のたんぱく質を摂取することや、筋トレをして筋量が減らないように対策をとっていくことが非常に重要なのです。
また、たんぱく異化亢進の観点からみても、たんぱく質の「同化」を促してくれる、筋トレなどの無酸素運動がおすすめです。
有酸素運動には動脈硬化の予防やミトコンドリア数の増加や機能の向上など体に良いことがたくさんありますが、たんぱく異化に繋がってしまうという点がありますので、筋トレと合わせて行うと良いでしょう。
✄ - - - - - - - - - -漢方プチ余談 - - - - - - - - - -✄
養生にも、食養生、休養生、心養生などいろいろな種類があり、「動養生」という、体を動かすことで生命を養おうという考え方もあります。
例えばエスカレーターではなく階段を使ってみる、一駅分歩いてみるなど、できるときは、体を動かす選択をしてみるのも動養生ですね♪^^
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